アルフレード・オバジェス

ピアニスト & 作曲家

様々な音楽領域を探求してきたオバジェスの、芸術的開放性とその唯一無二の才能... その織りなすサウンドは、昨今の音楽シーンのどのようなジャンルにも収まることを知らない。
彼の芸術的感性は常に敏感に反応し、流れるように進化し続けます。


ベネズエラ・カラカス出身のピアニスト & 作曲家アルフレード・オバジェス。クラシック音楽の基盤を持ち、カラカスではロックやポップバンドでも演奏を楽しんでいました。その経験から、彼は音楽を „境界が曖昧な統一された存在“ として捉えており、それぞれのジャンルへの彼の深い洞察は、一見無関係な音楽設定へのアプローチに影響を与えています。

アメリカのベイラー大学音楽学部、ウィーン国立音楽大学で学び、在学中に第8回 「フランツシューベルト国際コンクール」(ブルガリア) 優勝 及び 特別賞「フランツ・シューベルト最優秀作品賞」、第4回「マリア・クララ・クジェイ国際ピアノコンクール」(コスタリカ)、第14回「大阪国際コンクール」2位入賞 及び 特別賞「ショパン賞」等々を受賞。

多才な彼は、ソリスト & 室内楽奏者としても高い人気を誇り、イギリスのボーンマス交響楽団、ポーランド・グダニスクのポーランド・バルト・フィルハーモニック、ベラルーシのミンスク学術音楽劇場管弦楽団、ドミニカ共和国国立交響楽団ほか、数々のオーケストラと共演、及び国内外をツアー。また『ウィーン・モダン音楽祭』をはじめ、イタリア・ボルツァーノの『トランスアート・フェスティバル』、『ワルシャワの秋・フェスティバル』など、ヨーロッパの主要な音楽祭に招聘されています。

彼の演奏プログラムにはバッハとバーンスタインに焦点を当てたものが多く、特に『シンフォニック・ダンス 〜 ウエスト・サイド物語(バーンスタイン)』の演奏と解釈は聴衆に愛されてつづけています。

《活力とシンフォニックな色彩感を備えたアルフレードの解釈は、肉体的なコミットメントとそれに付随するすべての要素を伴って表現されている。- ピアニストマガジン》

作曲家としてのアルフレードは、その作品に古典的な音楽の影響を取り込むと共に、クラシック音楽のルーツをロック、ポップ、ジャズ、エレクトロニクスと融合させます。心の叫びを彼の独特な音楽的語り口でクリエイトし、そのサウンドが織り成すカラフルなタペストリーは、コンテンポラリーの音楽シーンでも高い評価を得ています。
また自身の作曲活動の他、親交の深い作曲家 - ロベルト・シエラ、ホルヘ・サンチェス=チオン、フランソワ・サルアン、ミレラ・イヴィチェヴィチらの作品の初演、並びに彼らとの数々のコラボレーションも意欲的に行っています。
„演奏場所にとらわれない“というテーマのパフォーマンス イベントでは、ブラック・ペイジ・オーケストラと共に、クロアチアの “放棄された潜水艦桟橋” でシュトックハウゼンの「ミクロフォニー 第1」を演奏。その実験的演奏会から得た驚きとインスピレーションは、彼の中にさらなる革新をもたらしています。
彼の芸術的感性は常に敏感に反応し、流れるように進化し続けます。

アルフレードの音楽に対する情熱は既に幼少の頃より始まりました。音楽一家に育ったわけではない彼にとって、ピアノの音色に初めて触れたのは、クラシック音楽ではなく、いつも家にあった、クイーンのコンサートの古いビデオテープ。そして彼が父親に5歳の誕生日プレゼントとしてピアノのレッスンを切望して以来、今日まで並々ならぬ情熱を音楽に注ぎ続けています。

アルフレード・オバジェスは ベーゼンドルファ―・アーティスト 並びに REMIC MICROPHONES Artist、またオーストリア政府 The NewAustrian Sound of Music のアーティストに選出されています。

ディスコグラフィー

ロベルト・シエラ

  • ピアノ・ソナタ第1番 (2020)

I. Rápido
Il. Lento con gran expresión
III. Mecánico
IV. Salseado

  • 親密な小品  PIEZAS ÍNTIMAS (2017)

1. Lento
2. Veloz
3. Rítimico
4. Brillante
5. Veloz
6. Misterioso
7. Lento
8. Vivo

  • ピアノ・ソナタ第2番 (2020)

I. Moderato
Il. Con delicada expresión
IIl. Vivo
IV. Tiempo de marcha

l. Movido
ll. Evocativo
III. Intenso

DANCE!  VOL.1  ~ From Bach to Bernstein ~

J.S.BACH: Partita NO.1 in B-Flat Major, BWV 825
I. Präludium
II. Allemande
III. Courante
IV. Sarabande
V-VI. Menuet I / Menuet II
VII. Gigue

LEONARD BERNSTEIN: Symphonic Dances from West Side Story

TRANSOCEANIC

C.P.E. BACH : Fantasia in F, WQ. 59, No.5.1785
N. BURZYNSKA : Misty Reflections. 2015
O. MESSIAEN : Le Baiser de L'enfant Jésus. 1944
F. RUIZ : Tropical Triptych.1995
Moderato, molto espressivo
Andante
Allegro vivo
C. DUARTE : Epifanía. 1999